《在宅介護》徘徊のリアル~決して一人で抱え込まないで~
こんちはー
いかがお過ごしでしょうか?
在宅介護における徘徊のリアル
「介護は大変」
ということを耳にすることは意外とあるのではないでしょうか。
しかし、
「どの程度か?」
という部分についてはどんなに話を聞いても、
「いまいち実感としてわかない・・・」
というのが現実ではないでしょうか。
徘徊が始まった頃は、本人の身を案じてあちこち探しまわりました。
GPSという便利な物の存在を知らなかったので、あてもなく探していたんです。だから保護されたことが分かったときにはどんなに安堵した事か。
けれど昼夜問わず徘徊やその他の症状が続き、何かあるたびに頭を下げて回り、仕事も家事もやって何とか自分を保っているときに心無いことを言われると、
「もう私には無理かも…」
「もうやめたい・・」
そう考えてしまうこともあったんです。
マミーが実際に一番こたえたのは、保護されたときに
「この間も保護されてるけど、なんで家に閉じ込めておけないの?ちゃんとみてないと!」
っていわれたときに、
「母が亡くなってしまったら楽になるのかな・・」
と考えた瞬間がありました。
他人に迷惑をかけている事実と、閉じ込めておくことは無理に等しいということを解決できない現実から、逃げだしたくなってしまったんです。
でもね、介護をしていることで他人のやさしさやあたたかさに触れて「頑張ろう!」って思えたこともあるんです。
見ず知らずの方が母が徘徊をしていることに気が付いて、警察に連れていってくださったことがあったんです。
その時に、母に飲み物を買ってくださって「お礼は不要」ということで連絡先は教えていただけなかったのですが、どんなにありがたかったことか。
おいしそうに飲み物を飲んでいる母を見て、色んな気持ちが込みあがってきたのを今でも覚えています。
リスクをできるだけ減らすには?
『徘徊をやめさせることはできるのか?』
と問われたら、
『在宅介護においては完全に防ぐことは難しい』
という答えになってしまいます。
家に閉じ込めてしまうことも、家族が24時間体制で見張ることもできるものではないからです。
家族ができることとしては、
『リスクをできるだけ減らす』
これに尽きると思います。
まともに認知症と向き合ってしまうと、本人よりも介護している家族が追い詰められて壊れてしまいます。
おそらく、徘徊がひどくなってきた頃には他の認知症の症状も出ていると思われるので、心身共に疲弊し正常な判断すらできなくなるくらい追い込まれてしまします。
- 車や自転車などの移動手段について検討する…本人が普段使用していた移動手段をなくすくとで、重大な事故を防げるだけでなく遠方への移動を防ぐことができます。
- 小型GPS…衣服や靴(インソール)に入れられる小型タイプのもので、本人の居場所を確認することができます
- 玄関や部屋にセンサーの設置…家から出てしまう可能性を事前に察知できます
- 衣類や持ち物に連絡先の記入…保護された場合に連絡をもらえる可能性があがります
- ご近所の方に伝えておく…認知症であることを伝えておくことで、外で本人を見かけた場合など声掛けをしていただけることもあります
車や自転車などの移動手段について検討する
母は日常的に車を運転していました。そして、その車の運転中に見当識障害の症状がでてしまいました。
まだ、この頃は普通に会話ができるころだったので廃車することを本人は嫌がっていましたが、重大な事故につながる可能性も考えられたので何度も話をして廃車にしてしまいました。
しかし、自転車はそのままにしてしまっていたところ、自転車に乗って30キロも離れた場所に行ってしまい保護されることに。
認知症の症状があらわれてない時間がある場合には、本人も家族も本当に苦しむ場面が多いと思います。
しかし、本人を守るためにそして重大事故を起こさせないために乗り越えなければなりません。
本人の目に届く場所には置かない、あるいは廃車の手続きをとる等をおすすめしますが、免許証の返納は本人にとって意識できない事柄になってしまい、無免許で運転してしまう可能性もありますので、日常的に車を運転されていた方はご注意ください。
GPSの必要性について
徘徊の移動距離は人によって異なります。
例えば母の場合70代の女性ですが、自転車なら30キロ前後、徒歩なら10~20キロ前後は移動していました。
この距離をやみくもに探しても、見つけることはほぼ無理に等しいと思います。
夜中ともなれば、本人の身の安全は保障できない状態です。
早い段階で見つけるためには、GPSは必需品です!
持つことをお願いできる状態のときは良いのですが、認知症が進行している状態の場合は本人が外してしまわないところにつける必要があります。
靴のインソールに忍ばせたり、付属のキーホルダーなどを利用してベルトを通す場所や衣類の内側のタグなどにつけるとよいかもしれません。
センサーの必要性について
徘徊は昼夜問わず起こる可能性があります。
特に寝ているときに出ていかれてしまうと、気づくことが出来ないこともしばしば。
そんな時にセンサーがしらせてくれれば、必要以上に音に過敏にならずに済むかもしれません。
衣服や持ち物への名前記入について
GPSやセンサーがあっても、それで絶対防げるとは限りません。
万が一保護されても、連絡先が分からなければそれだけ家族の発見も遅れてしまいます。
名前と出来れば電話番号を書いてあげるとよいのではないでしょうか。
近所への声かけについて
「なぜ近所に声をかけておいた方がよいのでしょうか?」
認知症の困る症状は徘徊だけではありません。
ゴミなどを隣の家に入れてしまったり、回覧板をどこかにやってしまったりと迷惑をかけてしまうことがあるんです。
ご近所とのトラブルを避けるためにも、一声かけておくといいように思います。
悪い事ばかりではなく、家の外に出ようとしたり徘徊を見かけたりした場合には連絡をいただけるなど、助けていただけることも沢山あるのです。
近所付き合いが苦手な方もいると思うので、あえて話に行くというよりはたまたま会った時などにさりげなく伝えておくだけでも良いのではないでしょうか。
その行為は悪化させてしまうかも⁈
どのように接してあげればよいのだろうか?
徘徊が増えてくるとどうしても感情的になって怒ってしまったり、出来るだけ家に閉じ込めたいという感情がわいてきてしまいます。
それが、かえって徘徊を増やしてしまう原因になってしまう可能性があるんです。
認知症の症状は常に一定ではなく、症状がよい時と悪い時とが波のように現れるので、感情的に否定してしまうと怒り出してしまったり、余計に行こうとしてしまうことがあります。
忙しい中で寄り添ってあげることはとても難しいかもしれませんが、「どうしていきたいの?」「今日は遅いから今度行こうね」や「お買い物に一緒にいってみようか」「お茶でも飲んでからにしよっか」など、寄り添ってあげたり気をそらせてあげるのも一つの方法かもしれません。
また、デイサービスなどを利用することは、本人の生活リズムを整えるだけでなく体力の発散にもつながりますので良いのではないでしょうか。
母が通所していたデイサービスは、そこに来ている方々と一緒に近くの公園に連れていってくれたり、近所の幼稚園生との交流があったりしていました。
そういう日は夜はぐっすり寝てくれていたので、
「昼間疲れることは大切なのかもしれないな」
と感じたことが何度かありました。
マミーの失敗例
母が徘徊を頻繁にするようになってしまった頃、マミー自身がドアや門の開く音に異常に敏感になってしまったことがあって、その時に引き戸タイプの門のところにブロックを置いて開かないようにしたことがあったんです。
でもね、ガスや水道の検診だったり、母が認知症と知らない近所の方がいたずらをされていると思ってレンガを動かしてくれたりして、うまくはいかなかったんです。
門が開けられなかったとしても、低めのフェンスを乗り越えるためにそばにあった植木鉢を踏み台にして、お隣の敷地から出ていってしまったこともあったかな。
あとは早朝や夜中に何気なく家のドアをあけた瞬間に、目の前に母が立っていて驚きすぎてマミーの心臓が止まるんじゃないかと思ったこともしばしば。
本人の年齢や性別、身体的な状態によって行動範囲は異なると思いますが、70代女性で通常歩行できる状態だとこのくらいの事は出来てしまいますので、男性の場合にはもっと活動的になってしまうかもしれません。
閉じ込めようとしたり強く否定してしまうと、想像していなかったような行動を本人がとってしまい、結果的に危険な状態になってしまう可能性もありますので、対応についてはケアマネージャー等にご相談ください。
徘徊する場所とは?
母の場合は、自分の実家に向かう傾向が強かったと思います。
母がずっと乗っていた車を廃車したあとに、自転車に乗って30キロも離れた実家に行ったことがありました。
自転車を使用できなくしたあとも、歩きで実家方面に向かってしまい、たどり着けず保護されたこともありました。
また、近所の方に「実家に帰りたい」と伝えて送ってもらったこともありました。
母と実家は事情があって絶縁状態だったため、家に入れてもらうことさえできなかったのですが、それもあって母にとっては実家が意味のある場所で、帰りたかったのかもしれません。
認知症の困ってしまう症状は徘徊だけではありません。
疲れてしまったり困ったときには決して一人で抱えこまず、家族や医療機関、ケアマネージャー(地域包括支援センター)などに相談しましょう。
そして、介護サービスなどを利用することで一時的に介護から離れる時間も作るようにしていきましょう。




